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日本三大名城「熊本城」の今 ―観光はできるの? ―

エリア
熊本
投稿日
2018年11月13日

日本三大名城の一つとされている熊本城!
一度は見てみたいけど、地震の影響で入れないのでは?工事中なのに訪れる価値はあるの?と悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。
そこで、今現在の被害状況や観光できるエリア、天守を間近で見ることのできるスポット、今後の復興予定について、調べてまとめてみました。

目次目次

1.2018年現在ほぼ立ち入り禁止

2016年の熊本地震で建物や石垣が崩れてしまったため、2018年8月現在、建物だけでなく、熊本城の敷地の大部分が立ち入り禁止となっています。

1-1.熊本城の立ち入り禁止区域

熊本城の地図

櫓(やぐら)などの建造物もほぼ全て入場禁止。
石垣は、場所によっては近くで見ることが出来ますが、安全のためにネットがかけてあります。

立ち入り禁止

2018年8月現在、見学できるのはお城の外周をぐるっとまわる、復興見学ルートのみ。
熊本城に近づく事は出来ないのです。

1-2.天守閣が見えるスポット

それでも熊本城の今現在の天守閣の様子が知りたい!写真が撮りたい!という方には、二の丸広場や加藤神社がおすすめ。
どちらも人気のフォトスポットで、熊本城の目玉である、大天守、小天守、宇土櫓を1枚の写真に収めることが出来ます。
特に、加藤神社からは、大天守と小天守を間近で見ることが出来ますよ。

加藤神社近くで撮影した1枚。一番奥の大天守の周りには足場が組まれていますね。大天守閣の小天守は、「まるで宙に浮いているようだ!」とインターネットで話題で、ある意味今しか見ることのできない熊本城です。

熊本城の全体を見渡したいという方には、向いの敷地にある熊本市役所14階の展望ロビーがおすすめ。22時まで無料で開放されているほか、ダイニングカフェも併設しているのでひと休みにも使えます。

熊本城

1-3.熊本城復興スケジュール

熊本城

熊本城の復興は急ピッチで進められていますが、熊本城全体の修復が完了するのは20年後の2038年と言われています。
しかしながら、来年、2019年の秋頃には大天守の外観が修復予定で、さらに3年以内には天守閣の復旧が完了予定とのこと。
宇土櫓や本丸御殿の再開はまだ先になるようですが、数年以内には熊本市街地から熊本城の雄大な姿が見えると思うと、今から待ち遠しいですね!

2.復興祈願!熊本城の必見ポイント


大きな被害を受けた熊本城ですが、少しずつ復興も進んできています。
まだまだ時間がかかりそうですが、見守っていきたいですね!
そこで、復興応援の気持ちも込めて、震災前の熊本城の見どころや素晴らしさを振り返りたいと思います!

2-1.二様の石垣

熊本城の石垣

熊本城の様々な石垣を見比べると、途中まで登れそうな緩やかな石垣(写真右側手前)と、急勾配の石垣(写真真ん中)の二種類あることに気づきます。
緩やかな石垣は加藤清正公が築城時に積み上げた石垣で、武者返しと呼ばれる有名な石垣です。
一方、急勾配の石垣は、後に城主となった細川氏が積み上げた石垣だと言われています。

2-2.本丸御殿と昭君之間

本丸御殿と昭君之間

本丸御殿は、文献や古写真をもとに築城当時の様子や特徴を忠実に復元、整備した建物です。
建物全体が豪華絢爛で、築城当時の雰囲気も感じられる作りになっているため、多くの観光客で賑わっていました。
本丸御殿の見どころは、壁や天井に王昭君の物語が描かれた、昭君之間といわれる金箔張りの部屋です。また、本丸御殿下にある闇(くらが)り通路は、全国でも珍しい石垣で出来た地下通路なのでお勧めです!

2-3.宇土櫓(うどやぐら)

宇土櫓(うどやぐら)

国の重要文化財に指定されている櫓で、外観は3層、内部は地上5階、地下1階の建物です。
大天守や小天守の次に大きい建物のため、第3の天守とも呼ばれています。
江戸時代から築城当時の姿を保っている唯一の五階櫓なので、出入り口の高さが低かったり、階段がとても急であったりと、建物内部のいたる所に歴史を感じることが出来ます。

2-4.桜、銀杏など季節の風景

熊本城と季節の風景

熊本城は日本さくら名所100選に選ばれており、毎年春には二の丸公園が桜で埋め尽くされます。
現在は立ち入り禁止となっている行幸坂も、桜並木が続く名所のため、桜の時期の週末4日間限定で部分開放されます。
また、同じく普段は立ち入り禁止区域である旧細川刑部邸も、梅が咲き誇る2月下旬と、紅葉が美しい11月末は期間限定で無料開放されています。

2-5.熊本城周辺の定番行事

お城まつり

熊本城では、春と秋にお城まつりを開催。
グルメやイベントでお城周辺がにぎわいます。
ちなみに筆者のおすすめは、10月始めに行われる みずあかりというお祭りです。
竹、水、火、ろうそくなど熊本の資源を生かした灯りの祭典で、美しく幻想的な夜を楽しめます。
特に、水辺にろうそくの灯りがゆらめく景色は必見です!

3.熊本城アクセス・駐車場

熊本城は市街地に近く、中心部から徒歩10分程度で行くことが出来ます。
また、熊本城や中心街には、市電とバスが通っており、どちらもSuicaなどの交通系ICカードが利用できるので便利ですよ。

【市電】
◇熊本城・市役所前電停で下車
◇運賃一律:大人170円、小人90円

【バス】
交通センター行き、もしくは経由のバスに乗車。交通センター下車徒歩10分。
空港から直接熊本城に行く場合も、交通センター下車です。

【駐車場】
◇熊本城二の丸駐車場(238台)
・営業時間 8:00~18:30(4月~10月)、8:00~17:30(11月~3月)
※入庫は1時間前まで
・料金 2時間まで200円、以降1時間ごとに100円

◇城彩苑駐車場(58台)
※満車になりやすいので注意!
・営業時間 8:00~22:30 ※入庫は21:30まで
・料金:2時間まで200円(以降1時間ごとに100円 )

【新幹線、JR】
熊本駅、もしくは上熊本駅で下車し、市電またはバスをご利用ください。
熊本駅前からは「しろめぐりん」という観光に便利なバスが出ています。

<熊本城周遊バス しろめぐりん>
◇運賃一律:1回乗車券 大人150円、小人80円
◇1日乗車券:大人400円、小人200円
※1日乗車券は施設利用割引券付き

4.おわりに

震災前の状態には程遠いですが、案内板では以前の熊本城の写真を、城彩苑内の湧々座ではVR映像なども見ることが出来ます。
また熊本城では復興城主という募金制度があり、1万円以上寄付すると、城彩苑2階のデジタル芳名板に自分の名前を載せることが出来ます。
スクリーンに映し出し、記念撮影することもできますので、興味のある方は復興城主になってみてはいかがでしょうか?

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