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武骨さがたまらない!日本の近代化を支えた世界遺産「万田坑」へトリップ!

エリア
熊本
投稿日
2019年5月27日

三池炭鉱の坑口として長年活躍していた「万田坑」。
2015年「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として世界遺産登録され、海外にもその名が知れ渡りました。

万田坑の魅力は、炭鉱施設ならではの武骨な建造物。
それが廃墟となった哀愁と、別の時間軸にあるような不思議。

近年では映画やドラマのロケ地として使われることが多く、人気映画「るろうに剣心」のロケ地となった事でさらに注目を集めました。

この記事では、一度は訪れたい世界遺産「万田坑」の魅力ポイントをたっぷりとご紹介しましょう。

目次目次

1.三池炭鉱と万田坑の歴史

九州 世界遺産 万田坑 蔦
「三池炭鉱」は現在の大牟田市や荒尾市一帯にあった大規模な炭鉱。
明治初期には官営だった三池炭鉱ですが、その後三井財閥へ払い下げられたことで大きく発展を遂げます。

1902年から万田坑の出炭が始まり、三池炭鉱の主力坑として活躍しました。最盛期には3000人が働いていたそうです。
しかし、戦後になるとエネルギー源は徐々に石油へと移行。石炭産業の衰退に伴い、三池炭鉱にもかげりが見え始めます。
九州 世界遺産 万田坑 屋根
他の坑口が採炭を止める中、万田坑も1951年に閉坑。
坑道維持のため第二竪坑など一部は稼働していましたが、1997年に三池炭鉱が閉山したことで、長い歴史に幕を下ろしました。

その後、万田坑に残る建物や設備の価値が認められ、国指定重要文化財や国指定史跡に認定。
さらに、2015年には宮原坑や専用鉄道敷跡と共に「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産に登録されたのです。

2.万田坑の見どころ

2-1.万田坑のシンボル・第二竪坑と第二竪坑櫓

九州 世界遺産 万田坑 第二竪坑
朽ちかけた建物が多い万田坑で、ひときわ堂々とそびえ立つのが第二竪坑櫓。
まるで現役のようにも見えますが、完成したのは1908年(100年以上も前)というから驚きです。

ちなみに、竪坑櫓とは、地下の坑道と地上の行き来に使う「ケージ」と呼ばれるエレベータを吊り下げていたもの。

第二竪坑櫓の隣にあるレンガ造りの建物の中には、巨大な巻揚機が設置されています。
九州 世界遺産 万田坑 巻揚機
当時、約270mもの深さの竪穴が掘られていた万田坑。
このワイヤーでケージの昇降を行っていました。地下深くに潜って石炭を採掘していた炭鉱夫たちの命綱だったのですね。

2-2.深い坑道への入口・第二竪坑坑口

九州 世界遺産 万田坑 第二堅坑坑口
第二竪坑櫓の下。
櫓から吊り下げられたケージは炭鉱夫を乗せて地中の坑道へと降りていきます。
九州 世界遺産 万田坑 第二堅坑坑口
坑口の真横にある坑口信号所。

ケージを安全に稼働させるため、第二竪坑の巻揚機室と連絡を取りあっていた場所です。
黒電話やベルがそのまま残されていて、今にも鳴り出しそうな雰囲気。

信号所に続く通路には、実際に使われていたケージも置かれています。

2-3.閉坑後も安全燈室として使われていた建物

九州 世界遺産 万田坑 安全燈室
安全燈室と呼ばれるレンガ造りの建物は、明治に建てられたもの。

機械室として使われたり、安全燈というヘルメットにつけるライトの充電器が置かれていた場所だったようです。
九州 世界遺産 万田坑 浴室
安全燈室の横には浴室があります。仕事を終えた炭鉱夫たちは、ここで煤を洗い流しました。
全盛期に比べると狭くなっているそうですが、生活の一コマが見える貴重な場所です。

3.万田坑を見学するには

万田坑を見学する際はチケットの購入が必要です。
料金は、大人410円、高校生300円、小中学生200円。
チケットは万田坑ステーションで販売。
万田坑に関する資料が展示されている万田坑ステーションおよび万田炭鉱館は無料で観覧することができます。

3-1.予習するなら万田坑ステーション

万田坑見学用の駐車場に隣接する万田坑ステーションには、往時を残した古写真やジオラマが展示されているほか、映画ロケの写真や出演俳優さんのサインも飾られていますよ。
ここに立ち寄れば、万田坑の予習はバッチリ。

万田坑ステーションが建っている場所には、かつて万田坑で働く人たちが暮らす社宅の購買部があったんだとか。
炭鉱マンたちが楽しくお買い物していたんでしょうね。

駐車場から万田坑への道すがらにある「まるごとあらお物産館」もふらっと立ち寄りたいスポット。
石炭をイメージした万田坑ソフトや梨カレーなど地元の特産品が販売されています。

3-2.往時の万田坑を知るガイドさんたち

万田坑についてより深く知りたいなら、ボランティアガイドさんに案内していただくのがおすすめ。

中には、実際に炭鉱マンとして働いていた方もいらっしゃるので、貴重なお話を伺うことができますよ。

ガイドの依頼は利用日の2週間前までにFAXで申込みをする必要があります。
万田坑「ガイドの利用」
https://www.city.arao.lg.jp/q/aview/391/3244.html

4.アクセス情報

万田坑は、福岡と熊本のほぼ県境に位置しています。
マイカーでのアクセスなら国道208号線を通るルートがおすすめ。
万田西交差点から70mほど南にある大きな交差点には、万田坑への案内板が掲げられていますので、まずはそれを目指しましょう。
案内板に従って東に2キロほど車を走らせれば、万田坑ステーションの駐車場へ到着。
乗用車70台ほどが停められるスペースが用意されています。
福岡市内からは高速利用で約1時間20分、熊本市内からは一般道で約1時間。

公共交通機関をご利用の方は、JR荒尾駅から万田坑まで直通の路線バスが出ているので、そちらを利用すると便利です。

5.おわりに

炭鉱で日本の近代化を支えてきた万田坑。
一時は忘れ去られようとした歴史が新たな観光資源となって、荒尾の町に活気を呼び込んでいます。
イルミネーションやスタンプラリーなどイベントも人気。
ぜひ熊本・福岡旅行の折りには立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

万田坑

住所
熊本県荒尾市原万田200-2
TEL
0968-57-9155
イン/アウト
9:30~17:00 月曜休業
HP
https://www.city.arao.lg.jp/q/list/385.html

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