【軍艦島ツアー体験記】やっぱり軍艦島はかっこいい☆上陸再開祈願
- 長崎
- 2018年12月21日
2015年に「明治日本の産業革命遺産の構成資産」として世界遺産に登録された軍艦島。
昨今は「007」や「進撃の巨人」など映画のロケ地になるなど、その類まれな景観に訪れる人は後を絶ちません。
海洋状況によっては上陸できない事もある軍艦島。
今回めでたく軍艦島に上陸できたので、そのツアーの模様をお伝えしたいと思います。
※2019年7月末日、アスベスト検出されたため軍艦島の上陸が再び禁止されました。
ちなみに今までも年に1回検査が行われ、アスベストは検出されていなかったそう。
2018年10月の台風被害で上陸できない状況になり、2019年2月に上陸再開された矢先、半年を待たず再び上陸禁止となってしまいました。
この記事では、2018年8月に参加した際のレポートとなります。
1.出発30分以上前でも長蛇の列
私が予約した軍艦島コンシェルジュの午前便は10:30出港。それに対してツアーの受付は9:40からとの事。
受付開始と同時に行ったら結局すごく待たなきゃいけないじゃないか、というのが当初の正直な感想。
それでも基本心配性なのでそれでも10:00頃に受付のある常盤ターミナルに着くと、なんと20メートルほどの行列ができているほか、すでに受付を済ませた人たちの群がりがありました。
なぜこんなに行列が出来るのか?!と驚きましたが、受付順=乗船順だからだそう。
そのほかにも誓約書の提出等もあったり、乗船前から重要タスクが盛りだくさん。
誓約書は軍艦島上陸&見学に関する約束事といった内容。
各社事前に記入して持って来れるよう雛形をWEB上に用意しています。
忘れた場合でも、当日受付時に書くこともできますのでご安心を。
※ひとりにつき1枚誓約書を記入しないといけないので、スムーズな受付のためにも出来れば持参が望ましい!
大体15分位で受付の順番が回ってきて、乗船の整理券、ツアー参加者の証となる首から下げるネームプレート、軍艦島関連のパンフレットを受け取ります。
桟橋にはすでに乗船のための列が出来ていますが、私はスタート時点で乗り遅れているので、事務所の裏手にあるトイレに行ったり・飲み物を買ったりのんびりと過ごしました。
今回私が乗った船の客席はボトムフロア、船室内・デッキ席と3フロアに分かれていました。
ボトムフロアは小さな窓はありますが、景観はほぼ無いに等しい。その代わりトイレに近く、空調も効いていて、何よりも優先的に下船できます。
その1階上の船室内の席は、空調が効いているのはもちろん、窓も大きく、景色も楽しめます。
最後にデッキ席は空調は効いていませんが、景色は抜群。屋根と風があるので幾分はマシですが、それでも皆さん暑そうでした。
私が船に乗ったのは本当に最後の方。すでにほぼ9割方席が埋まっていましたが、ひとりという事もあり船室内の席を無事ゲット。
私のちょっと前に乗船した4人家族はかたまって座れる場所が無く、結局お父さんだけ少し離れた場所に座っていました。
グループにとって、乗船順は重要ですね。
- 住所
- 長崎県長崎市常盤町1−60 常盤ターミナルビル 102号
- TEL
- 095-895-9300
- イン/アウト
- https://www.gunkanjima-concierge.com/
2.軍艦島航路は見どころだらけ
定刻通り出港すると、スタッフの方の丁寧に挨拶に続き、窓から見える景色に関するガイドが始まります。
長崎の港から外海にかけては三菱の造船施設が続きますが、その中に5つも世界遺産がある事をご存知でしたでしょうか。
軍艦島への往復でそのうち3つを見ることが出来ます。
女神大橋を過ぎると、岩の上に立つ巨大マリア様。その向こうにはカトリック教会。
こんな景色も長崎ならでは。
遠くに見える島や岩礁にも歴史があり、軍艦島上陸前からおもしろい!
途中伊王島に寄港して、お客様が乗船。ここまで来れば軍艦島まではあと少し。
さて話は変わりますが、船で心配なのがトイレ。
高いトイレクオリティに慣れ親しんでいる日本人にとって、船のトイレってドキドキしませんか?
(私だけなのかもしれませんが)気になってしまったのでチェックしてみました。
そしたら想像以上に広く、キレイで安心!
ただしトイレが2か所しか無く列が出来ていたので、我慢は禁物です。
3.上陸のその前にシャッターチャンス
前方に軍艦島が見えてくると、船は軍艦島の右側(西側)に進路を取ります。
軍艦島がもっとも”軍艦”らしく見えるシャッターポイントへ向かっているのです。
船室内にいた人もデッキの方へどうぞと丁寧にアナウンスが。
軍艦島の西側は居住区だった場所。
色褪せたコンクリートには四角い空洞が並び、廃墟感たっぷり。
軍艦島の周りをゆっくりと進みながら、それぞれの建物の説明をしてくれるのでなおさらおもしろい。
先端あたりまで来て船が停まります。シャッターポイントです!
軍艦島側にはカメラを構えた人が大勢群がりますが、反対サイドの人のために、船の向きを変えてからもしばらく停泊してくれます。
思う存分写真を撮った後も、船上からしか見えない軍艦島の見どころ”X階段”前で徐行してくれて、上陸前から気分があがります。
4.軍艦島に上陸!
いよいよ軍艦島に上陸です!
桟橋に船を着けると、まずプレミアチケットなるもので参加されている方から下船。
ボトムフロアの方が続き、その後全員が下船という流れです。
軍艦島の観光ルートは決まっていて、3か所の見学広場で説明を聞く→解散(船に戻る)という流れです。
さっそくコンクリートやレンガの残骸がゴロッゴロ。そんな残骸の中整然とならぶコンクリートの柱や穴だらけの壁の建物。
まるで時間が突然止まったかのような不思議な感覚。頭上を飛び回るトンビやトンボがなんともいい味出してます。
1か所目の見学広場からは、小学校やベルトコンベア、管理職たちの住宅が見られます。
廃墟実物と昔の写真を比較しながらの説明はなおさら面白いです。
進撃の巨人のロケを行われた65号棟は、ここからしか見る事ができません。
2か所目からは事務所など炭坑関連設備。坑道へと続く階段だけが残され、なんとも意味深な雰囲気。
3か所目からは居住区跡。保全計画には含まれない30号棟。あとは崩れるだけ。建っている姿が見られるのはいつまででしょう。
ここまでで大体30分ほど。すべての説明が終わったら各自自由に船まで戻ります。
残り時間15分、船までは歩いて10分。
希望の席があるようであれば、早めに船に戻りましょう。
5.ガンショーくんがお出迎え
帰りの船内では、往路同様車窓から見える景色の説明のほかに、じゃんけん大会などもあり和やかな雰囲気。
軍艦島コンシェルジュには「ガンショーくん」というオリジナルキャラクターがおり、船内ではガンショー君のカステラアイスの販売も。
暑かったので多くの人が召し上がっていました。
ガンショーくんの誕生秘話アニメ(ちょっぴり切ない)などもあり、帰りもあっという間。
この日は幸運なことに、港でガンショーくんがお出迎え。
みんなおっかなびっくりガンショーくんに近づいて、記念撮影。
束の間孤立しているガンショーくんが面白かったです(笑)
軍艦島コンシェルジュだとガンショーくん含めオリジナルグッズも豊富。
Tシャツがすんごいいい感じ!
事務所内で軍艦島関連のお土産を購入される方も多く、ツアー終了後も港周辺は賑やかでした。
6.軍艦島ミュージアムがかっこいい
軍艦島コンシェルジュの特徴と言えば、ガンショーくんのほかに船のりばからは歩いて4分ほどの場所にある軍艦島デジタルミュージアム!
名前に「デジタル」と入っているように、VRやMR、3Dなどデジタル技術を用いた設備はアート感覚で楽しめ、立入禁止区域はたまた時代を超えて軍艦島を体感する事ができます。
特に横幅30メートルもあるスクリーンには、軍艦島の貴重な画像データと一緒に”元軍艦島住人の方の解説”も聞けるのです。
私が行った日は、30号棟3階に住んでいたという方が解説をされていました。
軍艦島に行った後におじゃまさせていただいたので、なおさら感慨深かったです。
軍艦島のマンションを再現したセットなんかもありニヤニヤ記念撮影。
そのほか、最上階にはMR技術を駆使したゲーム(別途料金要)。
MRとは、専用の眼鏡をかけると、現実世界の中にコンピューターグラフィックが見える技術。
ゲームの内容をかいつまんで説明すると、館内でコンピューターグラフィックで見えるアイテムを集めて採炭レベルを上げて、大物を狙おうぜ!というもの。
ゲーム単体の所要時間は約1時間。
家族やグループだったら必ずや盛り上がる事でしょう。
今回は時間が無く実際にプレイする事は出来ませんでしたが、機会があればかならずやります!
ツアーとミュージアムのセットプランがあるほか、ツアー参加者は半額で軍艦島デジタルミュージアムを利用する事が出来ます。
また軍艦島コンシェルジュの午前便出発前にも利用する事ができ、ツアーの受付もミュージアム内で済ませる事が出来ます。
当日中であれば、ツアーから帰ってきてからも入館可能。
観光ルートからは見えなかった軍艦島の真髄に触れたいのなら、ミュージアムもセットがおすすめです。
- 住所
- 長崎市松が枝町5-6
- TEL
- 095-895-5000
- イン/アウト
- 9:00 ~ 18:00(最終入館17:30)
7.おわりに
保全活動が進められているとはいえ、現在進行形で崩れつつある軍艦島。
さらに2018年の台風25号でかなり壊れてしまった軍艦島。
いつまで見られる軍艦島?!
数十年にも渡る保全計画の中には、観光ルートの拡張も計画されているそう。
(その前にまず上陸再開ですが・・・)
その変化に今後も注目です!
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