四季の花が咲く巨大遺跡「西都原古墳群」―桜・菜の花・ひまわり・コスモス

1.花の名所「西都原ガイダンスセンター このはな館」

西都原古墳群を観光する際、まず最初に行きたいのが「西都原ガイダンスセンター このはな館」。春は、30万本の菜の花と2000本の桜、夏は100万本のひまわり、秋は300万本ものコスモスが咲き乱れる美しい花の名所です。
市民ボランティアの手で植えられた四季折々の花の中で、特におすすめしたいのが夏のひまわり。真っ青な宮崎の空の下、一面を埋め尽くす100万本のひまわりは、見ているだけで元気になれます。

西都原古墳　花の見ごろ（例年）
【桜の見頃】
3月下旬～4月上旬／3月最終週に西都花まつり
【菜の花の見頃】
3月中旬～4月上旬／3月最終週に西都花まつり
【ひまわりの見頃】
7月中旬～8月上旬
【コスモスの見頃】
10月下旬～11月上旬

このはな館にはレストランや物販コーナーもありますので、お花見学の方はこのはな館を目的地にするといいでしょう。

2.西都原古墳群で必見の古墳3選

311基（！）もある古墳群の中から、必見の3つの古墳を見てみましょう。
1つ目は、このはな館から徒歩7分の距離にある「鬼の窟古墳」。西都原古墳群の中で唯一、横穴式石室を持つ円墳です。
日本神話に登場する「コノハナサクヤヒメ」に求婚した鬼が作ったと伝えられる石室があり、中に入って見学することもできるんですよ。

残りの2つの古墳群は、 男狭穂塚（おさほづか）と女狭穂塚（めさほづか）。こちらは、鬼の窟古墳から徒歩7分ほどの距離に並んでいます。国内最大の帆立貝形古墳である男狭穂塚古墳は、ニニギノミコトのお墓、九州最大の前方後円墳である女狭穂塚古墳は、仁徳天皇妃・髪長媛（かみながひめ）のお墓と推定されています。

3.「宮崎県立西都原考古博物館」で古代の謎に迫る！

3つの古墳群を見た後は、車で5分の距離にある「宮崎県西都原考古博物館」へ。
縄文時代、弥生時代、そして古墳時代へと続く、数々の出土品がズラリと展示された回廊は、古代人の暮らしを生き生きと伝える圧巻のコレクション。

館内の「考古学研究所」には、古代人の頭蓋骨から復元した古代人の顔なども並んでいるんです！
2階には図書館、3階には古墳群を一望できるテラスもありますので、ここから古墳群を眺めるのいいですね♪
入場無料、月曜休館です。

4.「古代人生活体験館」で埴輪作り体験

宮崎県西都原考古博物館に隣接する「古代人生活体験館」では、古代人が身につけた衣装を身にまとって、古代人の暮らしを体験できるコーナーもあるんです！
土器、勾玉づくり、火起こしなど 7種目16コースから好きな講座を選んで体験できます。

体験コースはどれも事前予約が必要で、所要時間は1時間から2時間ほどとなっています。
内容によって、材料費（実費）がかかります。まずはお問い合わせしてみてくださいね♪

5.秋の「西都古墳祭り」で古代体験

西都原遺跡では、毎年11月の第一土曜日とその翌日に「西都古墳まつり」が開催されます。
特に見どころとなっているのが、炎の中で舞う勇猛果敢な「武人の舞」と嫋やかな「女人の舞」。
迫力満点の舞台は圧巻ですよ！

祭りのハイライトは、古代人に扮した1000人がたいまつを掲げて歩く「炎の行列」。事前申し込みで、なんと観光客も参加できるんです！受付は例年10月頃からスタート。参加希望の方は、西都市観光協会にお問い合わせしてみてくださいね♪

おわりに

古代にタイムスリップした気分が味わえる「西都原古墳群」をご紹介しました。おでかけするなら「西都古墳祭り」と満開のコスモスも楽しめる11月初旬がベスト！西都原遺跡で、四季折々の自然と悠久の歴史を感じてみませんか？