はじまりは神話・現代はデジタルアート!御船山楽園の魅力をご紹介
- 佐賀
- 2019年5月9日
チームラボのデジタルアートイベントが夏の定番となりつつある御船山楽園。
デジタル技術が織り成す世界はひと味違った御船山楽園を見せてくれますが、普段の景色だって素敵!
今回は、チームラボのイベント情報にも触れながら、武雄のお殿様が造り上げた御船山楽園の四季折々の表情をご紹介しましょう。
- 目次
1.神話から始まった御船山楽園の歴史
武雄市のシンボルとも言える御船山。
その昔、神功皇后が武雄を訪れた際に停められた船が山へと姿を変えたことから御船山ができたのだとか。
神話に由来する場所なんですね。
時を経て江戸時代。
この地を治めていた武雄の領主鍋島茂義は、約3年の歳月をかけ御船山を借景とした庭園を築きました。
これが、御船山楽園の始まり。
壮大な園内には、計算しつくされた贅沢なパノラマが広がっています。それもそのはず。
鍋島茂義は、御船山楽園を造るにあたって、京から絵師を招いて完成予想図を描かせたそう。
自らも絵の心得があった茂義には、御船山楽園の完璧な設計図が頭に入っていたのでしょう。
どの場所にいても見飽きることのない表情豊かな景色が用意されています。
2.人気の野外アート展「チームラボ かみさまがすまう森」
デジタル技術で幻想的な世界を作り出すクリエイティブ集団「チームラボ」。
ここ御船山楽園では、「かみさまがすまう森」と題し、毎年夏から秋にかけて、大規模な野外アート展を開催されています。
2019年のスケジュールは、7月中旬頃から10月31日まで。
入場料は大人1200円、中高生800円、小学生・未就学児は無料(2018年時点の情報)となっています。
当日チケットは園の入門口で購入できますが、開期前にローソンチケットでお得な前売りペアチケットが販売される予定。
特設駐車場や無料シャトルバスに関しては、オフィシャルページにてご確認ください。
→https://www.teamlab.art/jp/e/mifuneyamarakuen2019/
この「かみさまがすまう森」。
なんと2017年に、世界最大規模のメディア「designboom」においてアートインスタレーション(空間を使った芸術)部門の1位を獲得。国内外から注目を集めるアート展なんです。
鏡池で繰り広げられるプロジェクション、つつじ谷での光の饗宴など園内すべてが幻想的な世界へと姿を変えます。
夢うつつの光景を五感すべてで堪能できる体験型アートイベント。忘れられない思い出となるでしょう。
3.御船山楽園に季節を告げる風景
3-1.昼も夜も楽しめる桜のころ
草木が芽吹く春。
自然豊かな御船山楽園も温かな日差しを受けて静かに色づき始めます。
鍋島家の別荘跡「萩野尾 御茶屋」の周りには、ソメイヨシノや枝垂れ桜など約2000本もの桜があり、花がほころび始めるとあでやかな景色に。
毎年開催される花まつりの期間中には、萩野尾茶屋で粉茶と甘味のセットを販売されていますので、休憩しながらお花見が楽しめますよ。
夜には2万5千坪がライトアップされて、昼間とは違った雰囲気に。近くを見ても、遠くへ目を移しても贅沢な時が流れています。
3-2.華やぐ春の主役つつじ山と大藤
桜が過ぎれば、今度はつつじの開花。
久留米つつじと平戸つつじが約20万本も植えられたつつじ谷は、御船山楽園最大のみどころ。錦織りを広げたような光景は豪華絢爛です。まぶしい若葉とのコントラストも見事。
夜にはライトアップも行われ、宵闇に浮かび上がるツツジを眺めながら、みやびな世界に浸ることができますよ。
つつじの咲く頃は、藤の花も楽しめます。
萩野尾茶屋横の大藤はなんと推定樹齢170年以上。淡い紫色の花からは上品な香りが漂います。
3-3.秋色へと変わるモミジ
生き物たちが静かに冬支度をはじめる頃。園内のツツジ谷や桜の木々も秋の装いへと変わります。鏡池周辺にならんだモミジのアーチも紅や橙へと変化。御船山の秋も見どころはたくさんです。
特に園内奥にある樹齢170年を超える大モミジが紅葉した姿は圧巻の美しさ。
11月初旬頃からは紅葉祭りが開催され、夜間はライトアップした園内を散策することができます。期間中は、萩野尾御茶屋が限定公開されますので、春の花まつりの頃とは一味違った雰囲気を味わえるでしょう。
3-4.静寂に包まれる冬の御船山楽園
木々の葉が落ち、森閑とした冬が訪れると、御船山楽園も落ち着いた色味へと変わっていきます。
温暖な武雄市ですが、冬が深まる頃には雪がちらつく日も。御船山の雪化粧はなかなか見ることができない貴重な景色なので、この時期を狙って訪れる写真愛好家も多いそうです。
1月の終わり頃になれば、椿が可憐な花を咲かせ、春がゆっくりと近づいてきていることを知らせてくれます。春待ちの時間を御船山楽園で過ごすのも一興ですね。
4.御船山楽園に来たら立ち寄りたいスポット
御船山楽園を訪れたら、ふもとにある武雄神社に参拝してみましょう。
市内で最も古い神社と言われています。
こちらの御神木は、神社裏手にそびえたつ樹齢3000年の大楠。国内で6番目の巨木だそう。高さ27mで、根元には畳12畳分の空洞があり、神秘的な光景を作り出しています。
また、武雄神社は知る人ぞ知る縁結びスポット。縁結びの御神木である夫婦檜があり、男女の縁のほか、仕事やお金の縁に御利益があると言われています。
旅の疲れを癒すなら、1300年続く武雄温泉に浸かってみてはいかがでしょう。
あの宮本武蔵や吉田松陰など、名立たる人達が湯あみしたと言われています。
温泉街に立つ楼門は東京駅の駅舎を設計した辰野金吾の作。
歴史を感じさせるエピソードが盛りだくさんですね。
弱アルカリ性単純温泉で肌馴染みが良い美肌の湯。保温効果に優れているので、体の芯まで温めてくれます。立ち寄り湯ができる施設もあるので、偉人たちも癒したお湯を気軽に楽しんでみてください。
5.おわりに
御船山楽園へは、福岡方面から車で約1時間。
武雄北方インターチェンジから約6キロの場所にあります。
園に一番近い駐車場は約150台が収容できる広さ。
自然の景観と考え抜かれた庭園が織り成す御船山楽園の美しさ。
170年以上に亘って繰り返されてきた四季を思う時、自らへと続く命の不思議にも気付かされます。
これからも静かに時を紡ぐであろう御船山楽園、そのワンシーンを五感で感じてみませんか。
- 住所
- 佐賀県武雄市武雄町武雄4100
- TEL
- 0954-23-3131
- イン/アウト
- 8:00~17:00
入場料は通常通常:大人400円、小学生以下200円ですが、ゴールデンウィーク・紅葉などシーズンによって異なります。
御船山楽園公式ホームページにて詳細をご確認ください。
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